キジや亀が出てきたら?剥製を処分・買取に出す際の注意点

剥製は置物として人気があり、コレクターのニーズもあります。
一方、不要な剥製の置き場や、処分で困っている方も多いのではないでしょうか。

剥製はさまざまな方法で処分が可能なうえ、種類によっては業者に買い取ってもらえます。
ただし、無許可で買取に出すと違法になる場合があります。
特に希少種は、適切な手続きを踏んだうえで処分しましょう。


剥製を処分する方法にはどんなものが?


剥製の画像


剥製は大きさを問わず、さまざまな手段で処分が可能です。
ただ、方法によっては処分費用がかかる点に注意しましょう。

自治体のゴミに出す


まず挙げられるのは、自治体のゴミとして処分する方法です。
ゴミ出しルールは自治体によって異なるものの、可燃ゴミとして処分できる場合があります。
もし可燃ゴミで捨てられるなら、ゴミ出しの日に処分してしまうのも手です。

しかし、剥製のサイズによっては袋に入らない可能性があります。
自治体によってゴミ出しルールも変わるため、しっかりと確認しておきましょう。

不用品回収業者へ依頼する


不用品回収業者に剥製の処分を依頼する方法もあります。
ゴミとして捨てる場合に比べ、気軽に処分できるのがメリットです。
サイズの大きな剥製の場合、不用品回収業者へ相談したほうがよいでしょう。

一方、処分費用が発生する点が大きなネックといえます。
特に大きな剥製の場合、高額な処分費用が発生するおそれがあります。

第三者へ譲渡する


第三者に譲渡する手段もあります。
剥製を運搬する必要はあるものの、捨てるのがもったいないと考えている方におすすめです。
なお、譲渡先としては個人のほか、博物館や教育機関、自治体なども候補に入ります。

ただし、すぐに譲渡先が見つかるとは限りません。
誰が欲しがるかも不透明ですので、時間をかけて譲渡先を見つける必要があります。

フリマアプリ・ネットオークションで売る


フリマアプリやネットオークションで処分する方法も挙げられます。
個人売買は費用がかからないうえ、剥製を現金化できる点が魅力です。

しかし、フリマアプリなどで安易に剥製を売却してはいけません。
最悪罪に問われるリスクがありますので、利用は慎重に判断するべきです。

業者に買取してもらう


剥製を業者に買い取ってもらう手段もあります。
フリマアプリなどと同じく、買取は費用がかからないほか、現金化できることがメリットといえます。

一方、買取についても罪になるケースがあります。
剥製の種類によりますが、まずは業者に買取可能か相談してみるとよいでしょう。

剥製を買取に出すと違法になるケースも


お金の画像


剥製は業者に買取してもらえます。
しかし、種類によっては売買が違法になり、罪に問われるリスクが潜んでいます
希少な動物の剥製の場合、ワシントン条約や種の保存法で売買を禁止されている可能性があります。
種の保存法は日本の法律ですが、違反すると懲役あるいは罰金が課せられます。

もし希少種の剥製を売買するなら、自然環境研究センターへの登録が必要です。
登録手続きを行ったうえで、前述した処分方法や業者への相談を検討しましょう。

未登録で売買できない剥製の例


種の保存法では、さまざまな動物の売買・譲渡を禁止しています。
以下は一例ですが、該当する場合は環境省や自然環境研究センターに問い合わせてみましょう。

● トキやタンチョウ、マナヅル
● アオウミガメ
● アフリカゾウ、アジアゾウ
● ジャイアントパンダ
● タガメやアジアアロワナ
● トウキョウオオサンショウウオ
● イリオモテヤマネコ
● コンゴウインコなど

高く売れる剥製の特徴


虫眼鏡の画像


売買が厳しく制限されている剥製も多い一方、高値で売買されている剥製もあります。
特に以下の条件に該当する剥製は、業者の買取で高額査定が期待できます。

保存状態が良好


剥製の価値を大きく左右するのがコンディションです。
ホコリを被っておらず、虫害や紫外線による変色などがない剥製は高値が期待できます。
今後売る予定の剥製は、アクリルやガラスのケースに入れておくとよいでしょう。

適切に保管・手入れされている


適切に保管・手入れされた剥製も高値になる傾向があります。
剥製の状態を保つには、ケースに入れるのはもちろん、日が当たらず、風通しがよい場所で保管することが重要です。
また、ホコリを取ったり乾拭きしたりと、こまめに手入れしておけばコンディションを保てます。

破損していない


破損がない剥製も高額査定が期待できます。
剥製は適切に保管されていない場合、徐々に劣化が進んでいきます。
破損する可能性もありますので、取り扱いには注意が必要です。

もし破損した時は、修理に出してから買取してもらう手もあります。
しかし、修理費用が高額になる場合も多いため、見積もりを取って判断しましょう。

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