輪島塗の価値が高騰中!鑑定の前に知っておきたい買取相場まとめ
石川県の輪島市で生産される輪島塗は、独特の美しい光沢を持っています。
現在では日本を代表する伝統工芸の一つになっており、海外でも注目を集めています。
輪島塗は職人や作家、生産額が年々減っている一方、希少性が高まっています。
買取相場も高騰しており、品物によっては驚くような高値で取引されています。
もし自宅に不要な輪島塗がある方は、買取へ出してみてはいかがでしょうか。
高く売れる輪島塗にはどんなものが?
一口に輪島塗といっても、さまざまな品物があります。
その中でも、高値が期待できるのは以下に該当するものです。
人間国宝・著名作家の品は高額になりやすい
特に高値が付きやすいのは人間国宝や著名作家の作品です。
輪島塗は多くの作家がいますが、著名作家が手がけた作品であれば、驚くような値段が飛び出すかもしれません。
例えば、以下の人間国宝や作家の作品は高値買取の定番となっています。
・長野横笛
・松田 権六
・寺井 直次
・箱瀬淳一
他にも、さまざまな作家の作品で高値が期待できます。
もし落款付きなど、作家が手がけた作品をお持ちの方は、一度査定してもらうとよいでしょう。
高値買取の定番は花器や小箱
花器や小箱も高値買取の定番です。
輪島塗といえば器がポピュラーですが、花器なども高値を狙えるため、買取を検討する価値があります。
ただし、保管状態やデザインが買取価格に影響します。
特に保管状態が価値に関わるため、傷や汚れが付かないよう気を付けて保管しましょう。
お椀などの器も狙い目
お椀や器も高値買取が期待できる品物です。
輪島塗の定番品ともいえますが、コレクション性が高く、実用品としてのニーズもあるため、高値になることも珍しくありません。
なお、お椀や器が複数点セットになっているものは、全て揃っていると価値が高騰します。
反対に単品では価値が下がるため、全部揃えた状態で売るのが望ましいでしょう。
蒔絵や沈金を施した品も高値が付く
蒔絵・沈金を施してある品物も高値が期待できます。
これらは高度な技術と経験を要するため、模様によっては価値が高騰する場合もあります。
しかし、蒔絵や沈金に傷が付いていたり、剥がれたりした品は価値が低くなります。
他の品物と同様、保管には注意しておきましょう。
輪島塗の買取相場
輪島塗は希少な品物も多いですが、買取相場は大きな開きがあります。
手頃な価格の品は数千円ほどである一方、人間国宝の作品なら数十万円で買取されるケースも少なくありません。
なお、一般的な輪島塗の買取価格は次のとおりです。
・花器:2万円前後〜
・小箱:1万円前後〜
・お椀など:5,000円前戯〜
お椀で5,000円前後ですが、セット品で全て揃ったものなどは価値が高騰します。
花器・小箱についても同様で、上記の価格を超えることも珍しくありません。
輪島塗の価値を知りたい方は、実際に査定を受けてみるのがおすすめです。
売るべきか迷っている方も、査定結果を聞いてから売却を判断するのもよいでしょう。
輪島塗をもっと高く売るコツは?
希少価値の高い輪島塗ですが、高く買い取ってもらうためには工夫が必要です。
以下で挙げる点に注意し、高値買取を目指しましょう。
古物や食器の買取に強い業者を選ぶ
輪島塗の買取相場には開きがありますが、実際の買取価格は業者によって異なります。
特に高値を目指す方は、古物や食器の買取が得意な業者を選ぶとよいでしょう。
古物や食器などの買取に強い業者は、確かな鑑定眼を持つプロが在籍していたり、買取実績を豊富に持っていたりします。
ただし、食器の買取業者はお椀や器に限定されるため、花器や作家の作品は、古物の買取業者に査定を依頼しましょう。
箱や証紙などを揃えておく
輪島塗の品物を購入した時の箱や、証紙も揃えておきましょう
箱などの付属品も査定対象になるため、揃っているとマイナス査定される可能性を低くできます。
しかし、揃っていなくても買取そのものは可能です。
無理に揃えようとせず、保管している場合のみ一緒に買取へ出しましょう。
割れや傷、汚れに注意
品物の割れや傷、汚れなどにも注意が必要です。
漆器は非常にデリケートで、取り扱い方法を間違えると割れたり、傷ついたりすることがあります。
汚れも付きやすいため、保管場所にも気を付けましょう。
買取してもらうまでは、直射日光が当たらない場所に置き、布や和紙で包んで保管することをおすすめします。
お椀や器の場合は陶器・金属製食器の近くに置かず、別々に保管しましょう。