掛け軸買取のポイントは？売る前に高額査定のコツをチェック！
自宅に掛け軸が眠っている方も多いのではないでしょうか。
骨董品として根強い人気を誇る掛け軸は、コレクターも多く、希少価値の高い作家の品は高額で取引されています。
業者による買取も比較的盛んで、さまざまな買取業者が買取査定を行なっています。
そんな掛け軸ですが、売却方法次第で買取金額が変わることをご存知でしょうか。
ほんの少し注意するだけで、買取金額が大きくアップする場合もあるのです。
掛け軸買取のポイント
掛け軸を買取している業者は多数ありますが、査定時は以下のポイントをチェックしています。
全て当てはまるものは、高価買取も期待できるでしょう。
落款・サインの有無
掛け軸の価値を左右する要素の一つが落款やサインです。
作家が手がけた作品の場合、絵や箱に落款などが押されています。
どこに入っているかは作品や作家によりますが、一度箱や絵をチェックしてみるとよいでしょう。
作家の知名度・希少価値
作家の知名度や、作品の希少価値も買取価格に影響します。
この2つの要素で掛け軸の買取価格がほぼ決まるため、他と比べて重要性が高めです。
ただし、人気のある著名作家でも、作品によって価値は大きく変わります。
実際に査定を受けてみないと判断が難しいので注意しましょう。
箱の有無
箱の有無も買取価格に関わります。
特に価値が高まるのは共箱と呼ばれる箱で、作家の落款やサインが記載してあります。
このため、共箱が付いている場合は高価買取を狙えるでしょう。
反対に箱が付属していない掛け軸は、価値が下がる可能性があります。
もし箱を保管しているなら、忘れず査定に出しましょう。
軸先の種類
掛け軸に使用されている軸先の素材の種類もチェックされます。
特に希少価値が高いものは象牙の軸（牙軸）で、高価な作品で多用されています。
一方、プラスチックの軸先は価値が低く、安価な作品で比較的多く見られます。
軸先の素材の見分け方は簡単です。
牙軸は木のような独特の模様があり、プラスチックにはありません。
気になる方は、模様の有無で判断してみましょう。
シミや日焼け、虫食いの有無
業者による査定では、掛け軸本体の状態もしっかり確認されます。
シミや日焼け、虫食いなどがあると、価値が下がってしまうことに気を付けましょう。
今後売りたい掛け軸をお持ちの方は、保管方法の見直しをおすすめします。
箱などに入れ、日の当たらない場所で保管することが重要です。
湿度も重要ですので、こまめに換気を行うとともに、防虫剤も使いましょう。
高価買取が狙える作家って？
掛け軸の価値を決める要素の一つが作家です。
その中でも以下の人物は根強い人気があり、高価買取が狙えます。
作品の希少価値も高いため、保存状態がよいものはプレミアが付くでしょう。
・竹久 夢二
・伊藤 若冲
・斉白石
・呉 昌碩
・Gao Qipei
いずれも著名な掛け軸の作家で、作品によっては数百万円以上で取引されています。
ただ、上記以外にも高値が期待できる作家はいます。
もし掛け軸や箱に落款・サインが付いている場合、業者の査定を受けてみるとよいでしょう。
掛け軸を売るならお店選びも重要！
掛け軸は一定のニーズがあり、作品によっては高値が付く可能性もあります。
しかし、買取価格は業者によっても変わりますので、業者選びも重要です。
買取・査定経験豊富な業者を選ぼう
買取業者を選ぶ時は、まず買取実績や査定実績をチェックしてみましょう。
査定や買取の実績が豊富な業者の場合、鑑定眼に優れる査定士が在籍していると考えられます。
実際に査定を受けないと断言はできませんが、実績豊富な業者であれば、公平な査定をしてもらえるでしょう。
不安がある時は、複数の業者へ査定を依頼するのもおすすめです。
数社の査定結果を比較し、高値を提示した業者へ買取を依頼するとよいでしょう。
業者の資金力も重要
買取業者の資金力も重要性が高めです。
資金を豊富に持つ業者であれば、高価買取も十分に狙えます。
反対に資金力が乏しい業者の場合、買取金額に限界があるため、査定額も低くなる傾向があります。
買取実績や規模から推測するのは難しいですが、高価買取の実績が少ない業者は注意しておきましょう。
買取専門より販売もしている業者がおすすめ
買取業者は、主に買取を専門にしている場合と、自社で販売も行なっている業者があります。
特におすすめなのは買取・販売を両方行なっている業者です。
販売も行なっている業者は自社で再販するため、仲介業者が介在しません。
中間マージンが生じない分、買取価格に還元しやすく、高価買取の可能性が高いのです。
ただし、買取専門業者も高価買取を実現しているところはあります。
実績と資金力が豊富な業者なら、買取専門でも高値が期待できるでしょう。
