100万超えも珍しくない!?大島紬の着物の買取相場をご紹介
着物は価値の高い品物も少なくはありませんが、中でも希少価値の高い着物が大島紬です。
耳にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、買取相場も高騰しており、保管状態が良い品であれば100万円超えも期待できます。
並品でも数千〜数万円の値が付くことがありますので、もしお持ちであれば売却を検討してみてはいかがでしょうか?
大島紬ってどんな着物?
大島紬は、鹿児島県の奄美大島や宮城県の一部地域で作られています。
平織りの着物で、絹を100%使用しており、伝統工芸にも数えられています。
また、世界三大織物との呼び声も高く、数ある着物の中でも特に高級品の部類に入ります。
日本を代表する織物の一つであり、状態が多少悪い品でも相当な価値を持ちます。
よほどの劣化や破れがなければ、買取でも高値が期待できるでしょう。
産地は大きく分けて3箇所
大島紬の産地は、大きく分けて以下3箇所があります。
それぞれが特色ある大島紬を生産しており、買取相場も若干変わります。
・奄美大島
・鹿児島県(奄美大島以外)
・宮崎県都城市
特に価値が高いのは、大島紬発祥の地である奄美大島で作られたものです。
しかし、それ以外の地域で生産される大島紬も価値は高いため、どの産地のものでも査定を受ける価値があります。
複数の種類がある
大島紬は上記の産地以外にも、機械織り・手織りに大別できるほか、染め方により細分化されます。
・泥染め
・泥藍染め
・白泥染め
・色泥染め
・草木染め
・正藍染め
上記は天然の染料を使った染め方ですが、他にも色大島など化学染料を用いる方法も確立されています。
なお、染め方次第で買取価格も大きく変動しますので、重要度の高い要素となります。
大島紬の買取相場
大島紬は品によって100万円以上で買取してもらえる可能性があります。
主な買取相場は以下で解説するとおりですが、産地や染め方などによって大幅に変わります。
気になる方は、着物の買取業者の査定を受けてみましょう。
手織りの大島紬の買取相場
手織りの大島紬は希少価値があり、買取相場も3万円前後〜と高くなっています。
ただ、保管状態がよいものや証紙が付いているものに関しては、買取価格が5万円を超えることも珍しくありません。
染め方も関わりますが、3万円を一つの目安にしておくとよいでしょう。
機械織りの大島紬の買取相場
一方の機械織りの大島紬ですが、手織りと比べて大量生産が可能です。
買取相場も少し落ち着いており、5,000円前後が目安になります。
手織りの大島紬よりも希少価値が低い点に注意しましょう。
しかし、あくまで一般的な状態の着物の買取相場です。
5,000円以上の値が付く場合も珍しくありませんので、価値が低いからと処分せず、業者に買取してもらいましょう。
著名な作家の作品は高騰する
大島紬は作家が手掛けた作品も多数あります。
通常の大島紬と比べても希少価値があるため、10万円以上の値が付くことも期待できます。
また、著名な作家の作品はさらに価格が高騰し、数十万〜100万円以上の査定額になる可能性も否定できません。
いずれにせよ、作家が携わっているものは査定を受けるだけの価値があります。
大島紬の買取相場の決め手とは?
大島紬の買取価格を決めるポイントはさまざまありますが、主に下記が大きな影響を及ぼします。
証紙の有無
証紙は大島紬が本物であることの証明書です。
大島紬の査定で、この証紙の有無も買取相場に影響しています。
基本的に証紙があるものは価値が高く、反対に付いていないものは下がってしまいます。
もし保管している場合、セットで査定してもらいましょう。
産地・染め方
大島紬は産地が買取相場に関わっています。
特に買取相場が高くなりやすいのは、奄美大島で生産された大島紬です。
その他の地域で作られる大島紬も相応の価値を持ちますが、奄美大島産と比べて2倍近く相場が変わる場合もあります。
また、染め方も買取相場に影響しており、天然染料を用いた品は高値が付きます。
特に泥染めは手間がかかることから価値が高く、手織りかつ奄美大島産であれば、買取価格が高騰する可能性があります。
ただし、品の状態も買取に影響しますので、あくまで一要素と考えておきましょう。
作家の作品と知名度
作家の作品かどうかも買取相場を決める要因となっています。
特に著名な作家が携わった大島紬であれば、買取価格も高騰します。
先に触れたとおり、査定額が100万円を超える可能性もありますので、作家の作品と判明している場合、業者の査定を受けてみるのもよいでしょう。