四大宝石以外は価値がない?評価基準や買取不可になる理由をご紹介
ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドは、希少性が高いことから四大宝石と呼ばれています。
これらは多くの人を魅了してやまない一方、世界には他にもさまざまな宝石が存在します。
しかし、宝石なら何でも価値が高いわけではなく、中にはほとんど価値がないものもあるのです。
宝石の多くは高値で販売されていますが、買取では安くなってしまうケースもあります。
いずれにせよ、宝石を買取に出す際は慎重に業者を選ぶことが大切です。
宝石の価値の評価基準は?
宝石の価値は種類によって大きく変わりますが、種類のみで決まるわけではありません。
鑑定士や査定士は、さまざまな点をチェックしており、宝石の価値を判断しています。
輝きに影響するカッティング
宝石の価値に影響を及ぼすのがカッティングです。
カッティングは宝石の輝きに関わる重要な要素で、時には価値を大きく左右します。
例えばダイヤモンドの場合、ブリリアントカットが有名です。
他にもプリンセスカットやオーバルカットなど多数存在しますが、こうしたカッティングの種類で価値が異なります。
重さを意味するカラット
カラットも宝石の評価基準となっています。
カラットは、宝石の重さに関わる評価項目で、基本的に大きなものほど価値があります。
例えば、1カラットと2カラットのルビーの場合、通常は2カラットのほうが高い価値を持ちます。
カラーも重要
宝石のカラーも影響します。
サファイアを例に取ると、広く知られているのはブルーサファイアです。
しかし、それ以上に高い希少価値を持つのがピンクやイエローで、意外な高値が付くことも珍しくありません。
なお、一般的なダイヤモンドは無色透明に近いほど価値が高くなります。
透明度を意味するクラリティ
クラリティは宝石の透明度を指す評価基準です。
主に内包物や傷が少ないほど透明度が高く、宝石の価値も高くなります。
ダイヤモンドはもちろん、ルビーやサファイアもクラリティが価値に影響します。
反対に内包物などがある場合、相対的に価値が低くなります。
買取価格も大きく下がってしまうので注意しましょう。
産地や宝石の希少性も影響する
宝石の産地や、宝石そのものの希少性も価値に影響します。
特に高品質で産出量が少ない産地の宝石は、流通数も限られるため価値が高まります。
また、アレキサンドライトのように、宝石自体の産出量が少ないものも価値が高い傾向があります。
価値のある宝石でも買取不可になる理由
希少性が高い宝石は、買取でも高値が付くと考えられます。
しかし、希少価値が高い宝石でも、価値がないと判断されることがあります。
希少な宝石が買取不可になる理由は、主に以下の4つです。
合成石である
買取に出した宝石が合成石だった場合、買取を断られてしまうことがあります。
合成石は人工的に作られた石で、大量生産可能なためほとんど価値がありません。
一見すると天然石に見えるものでも、鑑定で合成石と判断される場合はあります。
特にカラーストーンは、合成石も多いので注意しましょう。
変色・変質している
変色・変質した宝石も価値がないと判断されます。
めったにありませんが、紫外線や皮脂の影響を受ける宝石もあるので注意が必要です。
例えば、ダイヤモンドは油が付着しやすく、皮脂の影響で輝きが損なわれることもあります。
ノーブランドのジュエリーだった
買取に出したジュエリーがノーブランドだった場合、買取を断られるケースも珍しくありません。
ジュエリーはブランドの人気や知名度も価値に影響するため、ノーブランドは価値がないと判断されることもあります。
ただ、使用している貴金属によっては高値が期待できます。
鑑定書がない(ダイヤモンドの場合)
ダイヤモンドの場合、鑑定書がないと買取を断られることがあります。
対応は業者によりけりですが、担当する査定士の知識や経験が乏しいと、真贋の判定や正確な価値を割り出すことが難しいためです。
もし鑑定書がない時は、複数の業者に相談してみるとよいでしょう。
宝石を買取に出す際は業者選びが大切
もし宝石を買取に出すのであれば、慎重に業者を選びましょう。
できれば貴金属や宝石の買取実績が豊富な業者を選ぶべきです。
実績が豊富な業者は、査定士の知識や経験も豊かであると考えられます。
また、複数の業者から査定を取ることも重要です。
宝石は買取相場がないに等しいため、業者によって買取価格が変わる場合も珍しくありません。
少しでも高く売りたい方は、相見積もりの検討をおすすめします。