色石(カラーストーン)は値段がつかない？1円でも高く売るコツをご紹介
ルビーやサファイアなどの色石（カラーストーン）は、独特の美しさから高い人気を誇ります。
不要な色石やジュエリーをお持ちの方もいると思いますが、売却する際は注意が必要です。
その人気とは裏腹に、色石は業者の買取で値段がつかないか、買取価格が安くなる場合があります。
高値で売却するにはコツがいるため、買取業者は慎重に選びましょう。
色石ってどんなもの？
色石は、サファイアやエメラルド、アクアマリンなど、色のついた石の総称です。
ダイヤモンドと同じ宝石であるものの、独特の色彩を持っている点が異なります。
ジュエリーや時計などの小物で多用されており、私達にとって身近な存在でもあります。
さまざまな色石が存在する
一口に色石といっても非常に種類が多く、さまざまなものが存在します。
例えば、ルビーやサファイア、エメラルドは有名ですが、他にも翡翠やブラックオパール、アレキサンドライトなどがあります。
また、赤珊瑚も色石の一つに数えられており、宝具の数珠に用いられています。
一方で黒珊瑚（ブラックコーラル）は色石に含まれないなど、同じ珊瑚でも扱いが異なります。
ダイヤモンドのような明確な評価基準がない
色石は種類が多岐にわたるためか、ダイヤモンドのように明確な評価基準が存在しません。
ダイヤモンドでは、4Cと呼ばれる基準に基づいて品質評価（グレーディング）を実施します。
しかし、色石は4Cに該当する基準がなく、グレーディングは行われません。
ジュエリーなどでは、代わりに鉱物名や処理方法を記載した鑑別書が付いています。
色石は売っても値段がつかないって本当？
バリエーション豊富な色石ですが、買取に出すと値段がつかない場合もあります。
宝石の中でも、ダイヤモンドは少なからず値段がつきますが、色石に関しては事情が異なります。
色石に値段がつかない原因は、主に3つの理由が挙げられます。
統一された鑑定基準が存在しないため
色石の買取が難しい理由は、統一された鑑定基準がないためです。
ダイヤモンドは4Cがあり、鑑定書を確認すれば品質を容易に判断できます。
業者の買取でも同様で、鑑定書があればスムーズに査定が進みます。
ところが、色石は鑑定基準が存在せず、品質の評価が非常に困難です。
買取業者の査定でも判断が分かれるため、買取価格が安くなる可能性があります。
査定士の知識や経験に左右される
また、色石の鑑定は査定士の知識・経験にも左右されます。
色石は明確な買取相場が存在せず、裸石（ルース）とジュエリーで価値が変動します。
なお、ジュエリーの査定では、地金の量やブランドのネームバリューも加味されます。
ルースよりも高値が期待できますが、買取価格はブランド次第です。
色石は真贋の判定が困難
色石の真贋判定が難しい実情も買取に影響しています。
一般に色石といえば天然石を思い浮かべますが、実際は合成石や模造石も混在しています。
これらは人工的に作られているものの、天然石と非常に似ており、プロでも見分けられないほどに精巧です。
プロでさえ真贋の判定が難しいため、業者にとって色石の買取はリスキーです。
天然石か人工石か見分けが付かないことから、買取価格は安くなる傾向にあります。
色石を1円でも高く売るためのコツ
さまざまな理由で値段をつけにくい色石ですが、少しでも高く売りたい方は多いと思います。
もし高価買取を狙うのであれば、以下の3つのコツを押さえておきましょう。
鑑別書を揃えて査定に出そう
色石を買取りに出す場合、ぜひ揃えておきたいのが鑑別書です。
保管している方は、色石とセットで査定に出しましょう。
鑑別書があると、査定士が真贋判定をしやすくなります。
ただ、鑑別書なしでも買取・査定可能な業者は多いため、必要不可欠ではありません。
紛失した方は、色石のみ査定へ出しましょう。
複数の業者に査定してもらう
複数の業者へ査定を申し込むことも重要です。
色石は買取相場がないに等しく、査定は業者や査定士の知識・経験に影響します。
そのため、査定結果に大きな違いが生じるケースも珍しくないのです。
複数の業者から見積もりを取れば、色石のおおよその価値を判断できます。
査定結果を比較することで、高価買取可能な業者も簡単に見つかるでしょう。
色石の鑑定・査定基準が明確な業者へ相談を
可能なら、色石の鑑定や査定基準が明確な業者へ買取の相談をおすすめします。
基準が明確な業者の場合、所定の基準に沿って査定を行います。
査定士の知識や経験の影響を除外できるため、適正な価格を提示してくれる可能性が高まります。
鑑定・査定基準は業者によって異なりますが、査定を申し込む前に問い合わせてみましょう。
