ダイヤモンドに目立つ傷が…消し方や修理方法があるって本当?
ダイヤモンドは傷が付きにくい、頑丈な宝石だと言われています。
確かに引っかき傷が付くことはまずありませんし、宝石の中でもトップクラスの硬度を誇ります。
ところが、ダイヤモンドも条件によっては傷が付いてしまう場合があります。
最悪割れてしまいますので、乱暴に取り扱わないように注意が必要です。
傷の消し方もありますが、そもそも傷を付けないよう、日頃からの手入れや保管が求められます。
ダイヤモンドはどんな時に傷が付く?
ダイヤモンドは非常に強固な宝石と言われますが、そうとも言い切れないのが実情です。
実は傷が付くことも珍しくありませんし、購入時から微細な傷が付いている場合もあります。
日常生活でも傷が付きやすい場面は多く、例えばジュエリーを落としたり、衝撃を加えたりするだけで傷が付いてしまいます。
最悪のケースでは、ダイヤモンドが欠けるか、割れる可能性もあるため、保管や取り扱いには十分注意しましょう。
特定の方向から強い力が加わった場合に傷が付く
ダイヤモンドは、特定の方向から強い力を加えた場合、いとも簡単に傷付いてしまいます。
具体的には欠けたり割れたりといった現象ですが、ほんの不注意で割れてしまうと、ジュエリーとしての価値が大幅に損なわれてしまいかねません。
簡単に割れる原因は、ダイヤモンドの原子配列が影響しています。
ダイヤモンドの原子は強固な配列になっており、これが頑丈と言われる理由になっています。
しかし、その配列にも弱点があり、強い力が加わると結合が緩み、欠けたり割れたりするのです。
例えば、ダイヤモンドをハンマーで叩いた場合、ある方向から叩いても全然傷付かないのに、別の方向から叩くと簡単に割れてしまうことがあります。
決して頑丈とは言いがたいため、普段から取り扱いには注意が必要です。
ダイヤモンドの傷の消し方ってあるの?
もしダイヤモンドに傷が付いている場合、一度購入したお店かブランド・メーカーのサポートで相談してみましょう。
汚れを落として傷が目立たないように修繕するなど、何らかの方法で対応してもらえる可能性があります。
なお、傷の大きさや程度によっては、大幅な修繕が必要になります。
傷を消すことは可能ですが、デメリットもあるので気を付けましょう。
ダイヤモンドを再カット(リカット)する
ダイヤモンドの傷の消し方として挙げられるのがリカットです。
リカットは、研磨・カット済み宝石を専用の機械で再度カットする手法で、透明度を高めるなど、付加価値をもたせる目的で行われます。
輝きが悪くなったり、傷付いたりしたダイヤモンドもリカットによって本来の輝きが戻り、価値が高まる可能性もあります。
完全元通りとはいかない
ただし、リカットはダイヤモンドを再び削ることになるため、カラットは小さくなります。
傷の消し方としては魅力的な手段ですが、完全に元通りとはいきません。
また、元のカラット数によってはリカットが難しい場合もあります。
一度販売店やメーカーなどに問い合わせてみましょう。
ダイヤモンドは傷つかないためにお手入れを!
ダイヤモンドを傷付けないためには、日頃からの手入れやメンテナンスが必要です。
輝きを維持するためにも欠かせませんので、以下の3点はしっかり意識しておきましょう。
ケースで個別に保管する
ダイヤモンドを保管する際は、ケースで個別に保管しましょう。
他の宝石やジュエリーと一緒に入れて保管すると、傷が付いてしまうおそれがあります。
価値も下がってしまいかねませんので、専用のケースを用意して個別保管を心がけましょう。
専用のクロスで定期的に拭く
定期的にお手入れすることも大切ですが、ダイヤモンドを拭く時は、専用のクロスの利用をおすすめします。
ジュエリー専用のクロスは素材が柔らかく、宝石が傷付く心配がありません。
力を入れなくても汚れがしっかり落とせますので、ダイヤモンドに必要以上の力を加えずに済みます。
洗浄時は絶対にこすらないこと
汚れが目立つ場合、中性洗剤などを使って洗浄するのもよいですが、こすらないように注意しましょう。
引っかき傷が付く危険は低いものの、力が入って欠けるリスクがあります。
もしこする必要がある時は、毛先が柔らかいブラシを使いましょう。