値段がつかないって本当?真珠の買取価格が安い理由・高く売るコツのまとめ
淡く白い輝きを放つ真珠は、他の宝石とは違った独特の美しさがあります。
多数のブランドがジュエリーを販売されているため、真珠のピアスやネックレスをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
なお、真珠は買取においても定番の品物で、買取実績が豊富な業者も少なくありません。
しかし、その買取価格はお世辞にも高いとはいえず、思わぬ安値に驚いてしまう可能性もあります。
真珠(パール)の買取価格が安い理由
一見すると、真珠は高値が狙える品、と考えてしまうのではないでしょうか。
確かに一部の天然真珠は高値も期待できますが、一般に流通しているものはさほど高値が期待できません。
その理由は、主に以下で挙げる4つが影響しています。
実は劣化がしやすい
1つめが真珠の耐久性です。
真珠は傷が付きやすく、少し擦れただけで小さい傷が付くことも珍しくありません。
経年劣化もしますので、保管方法によってはすぐに変質します。
さらに水分にも弱く、汗や雨が変色を起こす場合もあります。
このように、真珠は劣化が進みやすいため、扱いが非常に難しいのです。
扱いが難しいことから、業者も高値を付けにくいのが実情です。
ジュエリーに使われる地金が少ない
真珠のジュエリーは、主に真珠がメインであり、他の地金はほとんど使われていません。
この点が他のジュエリーとの大きな違いですが、地金が少ないと価値も低くなります。
その分買取価格も下がるため、真珠のジュエリーは高値が狙いにくいのです。
外国産の安い真珠が大量に流通している
養殖真珠が大量に流通していることも影響しています。
日本では三重県や愛媛県、長崎県の養殖真珠が有名で、それなりの希少価値があります。
しかし、現在は海外の養殖真珠が大量に流通しており、真珠の価格そのものが下がっているのです。
現状では真珠自体が安く、買取業者も高値を付けにくい状態になっています。
中古アイテムのニーズが少ない
中古アイテムのニーズも影響しています。
上述のとおり、海外の安価な真珠が多数流通しており、新品のジュエリーを手頃な価格で購入できます。
一方、ほとんどの方は新品を選ぶことから、中古品のニーズが限られているのです。
真珠に限らず、ニーズが少ない品は価値も低くなります。
真珠(パール)の買取相場
真珠は買取価格が安いとご説明しましたが、実際の買取相場が気になる方も多いかと思います。
以下は真珠の各種ジュエリーの買取相場ですが、あくまで目安と考えておきましょう。
・ネックレス:5,000円〜3万円前後
・ピアス:4,000円〜2万円前後
・リング:5,000円〜2万円前後
実際の買取価格は、使用されている地金や真珠の大きさ・状態など、さまざまな要素で変わります。
なお、黒蝶真珠やコンクパールなど、一部の真珠については別です。
これらは希少価値が高く、一般的な真珠のジュエリーより高値が期待できます。
いずれにせよ、一度業者に査定をしてもらうことをおすすめします。
真珠(パール)を少しでも高く売るコツ
さまざまな理由で買取価格が安い真珠ですが、高く売るためのコツもあります。
1円でも高く買取してもらいたい方は、下記で挙げる3点を意識してみましょう。
相見積もりを欠かさないこと
必ず実践したいのが相見積もりです。
真珠は買取相場があるとはいえど、実際の買取価格は業者によって変わります。
同じ品でも、査定額に大きな違いが生じることもありますので、複数の業者に査定してもらいましょう。
なるべく多くの業者に査定してもらうことをおすすめします。
査定の申し込みに手間がかかるようであれば、一括査定サービスの利用も検討しましょう。
なお、査定はあくまで概算でしかないため、実査定で買取価格が若干変わる可能性もあります。
もし不安がある方は、真珠の買取実績が豊富な業者に買取してもらうとよいでしょう。
実績豊富な業者であれば、概算金額の信頼性も高いと考えられます。
こまめな手入れと保管が大事
真珠は劣化しやすいため、日頃からの手入れと保管への配慮も欠かせません。
今後真珠の売却を検討中の方は、今日からでも始めることをおすすめします。
特に真珠のジュエリーを身に付けた後は、必ず汗や水分を拭き取りましょう。
真珠は水分と反応して変質・変色が進みます。
傷も付きやすいため、他のジュエリーと一緒に保管することは危険です。
他のジュエリーと触れないよう、別々に保管したほうがよいでしょう。
鑑別書とセットで査定に出す
もし鑑別書を保管している場合、合わせて査定してもらうことも重要です。
真珠は偽物も多数出回っており、精巧なものはプロでも見分けが付けられない場合があります。
鑑別書は、その真珠が本物であることを証明する大切な書類です。
査定で有利に働きますので、高く売りたい方は揃えて査定に出しましょう。